和歌山県国際交流協会に勤め始めもうすぐ6年になります。
勤めて2年目から現在に渡り、移住者支援事業を担当させてもらい、
2011年、2012年、2015年と3回に渡り、ブラジルを訪問しました。
ブラジルのサンパウロ、ドラードスにお住まいの和歌山県人会のみなさんにお会いしました。
この国の第一印象。
外国に行ったのに、田舎の祖父母の家に行ったような懐かしく温かい気持ちになった自分に驚いたことを今でも覚えています。
〈写真:サンパウロの街中で感じる日本〉
2011年
現地に住む和歌山県人の方々への聞き取り調査。
一世、二世、三世の方々に質問をしアンケートをとりまとめるお手伝いをしました。
日本の親戚と交流はありますか?
日系新聞を読んでいますか?
日本の伝統行事に参加しますか?
日本文化は守るべきだと思いますか?
サッカーでブラジルと日本が対戦したらどちらを応援しますか?
日本人であることを意識するのはどういった時ですか?
日本人であることを誇りに思いますか?
などなど。。
ここに書いたのはほんの一部ですが、こういったアンケート調査を通して
現地の和歌山県人の方々の人柄や生活を知りました。
何よりみなさんが大変ご苦労された人生を知りました。
2012年
和歌山県の大学生2名を現地に派遣する事業の引率をしました。
学生らは現地の和歌山県人会コミュニティと交流し、ホームステイを体験しました
日系人専用高齢者施設、世界遺産の視察、日本語学校訪問
ブラジルは外国。
だけど、教育・福祉・農業、多くの分野で日本を感じました。
この国においての日系人の存在感の大きさを改めて感じました。
〈写真:上 世界遺産 イグアスの滝、下 ボニート青の洞窟〉
2015年
二度目の派遣事業
和歌山県に縁のある大学生を引率しました。
和歌山県人会のみなさんとの交流にはじまり、ホームステイをしました。
農業を専攻していた彼女は、ブラジルの大規模農業に興味を持ち、現地の様子をみてきました。
〈写真:和歌山県人の方が所有する広大なトマト畑〉
和歌山出身の若者、和歌山に縁のある祖先をもつブラジルの若者、
両方が
和歌山とブラジルをつないでいる移住者のみなさんの存在を知ることは
とても大切だと感じています
ひとりでも多くのひとに移民の歴史と、いまのブラジルを知ってもらいたいです
〈写真:現地日本語学校生徒さんの舞踊〉
少なくとも私は、
この3回の訪問で大きく変わりました。
業務としてはもちろん、
この移住者支援事業を末永く継続し、
現地との関係を絶やさず、ひとりでも多くの青少年に伝え広げていきたいと思います。
そして自分自身の人生としても、
外国にいっても日系人の皆さんが守り続けている、
古き良き時代の日本で大切にされていたことを
自分なりに心に持ち続けていきたいと日々思います。
新しくて便利なことばかりの今を暮らしながらも、
古く良い事を自分の軸にして静かに守って暮らしたいです。
そんな移住者支援事業関係のイベントが今週末開催されます。
みなさんも、すこし現地のようすを知ってみませんか?
当日参加も可能です。
ぜひお越しください。